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from Kei

『トライベッカ・フィルム・フェスティバル』2

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私は結局これだけたくさんの作品があったにも関わらず、2作品を見に出かけ、一勝一敗という結果に終わりました。
グレッグ・アラキ監督の『Mysterious Skin』と、『I am a Sex Addict』という作品で既にソールドアウトしてしまっていたのですが、前者は見る事ができ後者はダメでした。

私がなぜこの2つを選んだか、というのは、まずアラキ監督は『途方に暮れる3人の夜』を見ていて、何とも心引かれる部分があったからです。
『Mysterious Skin』は今年のサンダンス映画祭でも上映され、”胸の痛くなる作品だ”と話題になって”切なさフェチ”である私にとってこれまた魅力的だったのです。
『I am a Sex Addict』はまずこれ以上ないくらいの気持ちの良いタイトル(笑)、内容も”どうしても売春宿通いの止められない主人公のとった解決策はそんな自分自身を映画にすることだった、という自伝的ストーリー”というものでとても面白そうだったからです。

しかしやはり皆同じような事を思ったらしく、一時間前に行って寒風吹きすさぶ中待ったにも関わらず無情にも”当日券ソールドアウト”の声が…。残念。 でも待っている間に前にいた女性と少し会話したりしてちょっとした交流ができたのがうれしかった。
(彼女はバウチャー(映画祭のボランティアをするとそのバウチャ―で空いた時間に映画を見る事が出来る)を持っているが当日券の列に並ばなければならないと言っていた。私たちのお目当ての『I am a Sex Addict』がソールドアウトとなるや、「他の作品にチャレンジするわ!」とパワフルに他の列に消えていった。)

(つづく)

 


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