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毛利玄さん

何がきっかけで役者を目指そうと?
 一番最初のきっかけは、映画の東宝にずっと若い時からいた人に知り合って、その人に毎日話を聞いてるうちに、だんだんだんだん自分がその世界に引き込まれてって。

 それから塩屋俊アクターズクリニックで勉強を始めて、原田さん(注:原田眞人監督)の映画でエキストラやらしてもらった時に、渋谷の東急本店の前でロケして、で土曜日の夕方だったんで、ものすっごいいっぱい人がいて、その時にアドレナリンがガーーーッて出て、でもう、それからこの世界から抜けられなくなっちゃった。


それは何歳の時ですか?
 サラリーマン10年近くやってからだから、30超えたくらいかな。気が付いたらサラリーマン辞めてて、気が付いたらフリーターになってて、もうその世界目指し始めてた。


それは、勇気のいる変化ですよね。
 僕子供の時から、その辺は全っ然、苦にしない性格なんで、だから勇気とか全然いらない。よしやるかって、そういう感じ。

まもちろん、俳優目指し始めてからものすごい極貧生活をして、飯が食えなかったり、パンの耳もらって生活するようになってから、ああサラリーマンが懐かしいなってことはあったけど、でもそれはもう過去のことで、だからサラリーマンの生活とは全く違うけど、逆にそれはそれで自分の夢を持ってやってるから、そんなに自分で苦労してるとは思わない。

ま後悔、うーん、微妙ですけどね。サラリーマンの時なんか金に困らないし、僕ほかのサラリーマンよりいい金もらってましたから、だからそうやって考えれば、少しは金銭的にはやっぱりいろいろ考えるところはあるけど、でも一度自分で決めた道なんで、一番好きな道だから。


夢のために、普段していることは?
 毎日の生活の中で、そう言うことをイメージするのもそうだし、あと自主映画も含めていろんな作品に出るって言うのが一番のアピールの方法でしょ、他には誰かに会う度に僕は俳優だって名乗ったり、ただまあ具体的にきちんとそういうことをしてないから成功してないわけだから。

 夢って、成功する夢と成功しない夢があるから、一概には言えないんだけれども、でもまあ、僕としては死ぬまでには成功したい。まあどこまで自分の夢って果たせるか分からないけどね。



今まで数々の職についてきたと言うことは、自分を売り込むのがうまい、と思うんですが…?
 別に特別なことしてない、ただね、相手と気持ちを通わせようと思って、相手を笑わしてる。笑わせることに徹してる。会社の面接でも何でもそう。そんなに肩張らない。それで相手が笑ってくれたら、それが成功しようがどうしようがもう関係ない、満足。

いくつも会社に採用してもらってきたけど、じゃあ面接した数はどのくらいって聞かれたら、きっとすーごい数だと思う。だからまあ、場慣れしてるって言えばしてるかもしれない。



こうなりたいっていう、目標みたいなものはどんなものですか?
 あの、基本的に夢って、大体みんなそうなんですが、突き詰めていくと、金か女、それから名誉。この3つが夢の根底にあるんですよ。
で僕の場合は、ガキの頃から女が好きだから(インタビュアー苦笑)、女にモテたい。でそれに後からくっついてくるもんで、金とか名誉とかがくる。大体俳優になる人や、監督さんになる人って、一番最初の理由ってのは不純なもんだから(インタビュアーさらに苦笑)、大体分かる(笑)。

 作りはじめてからだんだんそれは情熱とか、求める方向とか、いろんなものが定まってくるんであってね。
例えば僕なんかもそうだったんだけど、寅さんとか見て、で自分に似てるところで感動したり、あんなちゃらんぽらんでも生きてるんだから、自分にもまだ夢が持てるよなっていうようなことが感じたことがある。
映画ってそういうもんだから、誰か僕の演技を見て、反面教師でもいいから、こんなやつよりは俺の人生マシだよなって思えるような役を通して一人でも多くの人に、そういう感動を与えてあげたい。

 で僕、正直言うと日本なんかどうでもいい。あんまり僕日本のこと考えてない。
最終的な目標は世界だし、できたら、今一緒にやってる監督さんに、(声を張り上げて)きちんと英語の訳をつけてもらって!、どんどん海外に出してもらって!、どんどん発展してもらいたい!(肩を掴まれ、インタビュアー、ただただ苦笑)

俳優一人いても、作品にならない限りは海外に出ていけない。で、今もちろん英語圏の国だけじゃないから、一つでも多くの国の人たちに、日本にこう言う映画があるんだよ、日本にこういう役者がいるんだよ、って。
育ってる環境が違っても、考えてることって外人も日本人も大体一緒なんで、絶対心揺さぶる部分があるから、そういうところを相手にうまく伝えていって、死ぬまでに一人でも多くの外国の人に、感動を伝えたいかな。

できたらできるだけ多くの海外の作品に出たいんで、このページを読んだ方が、誰か海外の監督さんをご存じだったら、国は問わないので、是非とも紹介してほしい。言葉ならある程度は勉強するし、今英語なら別に困らないし。



スランプはありますか?その時はどうしてますか?
 他の人に比べると、僕考え方が、よく言えばポジティブ、悪く言えば、あんまり悩まない、悩むほどの脳みそ持ってない。だからのほほーんとしてるうちに通り過ぎてっちゃう。

 だけどそれでもやっぱり、朝起きた時に、心の中で不安になる時が時々ある。でもそう言う時は、自分の持ってる夢を、一生懸命頭の中で思い浮かべて、やっぱよこしまな夢ってあるじゃないですか、例えば…(インタビュアーにより削除されました)…とか、ばかな夢がいっぱいあるんですよ、自分の望んでることを一生懸命思い浮かべる。で、思い浮かべて、今の現実は、それまでの乗り越えるためのリスクなんだなって思って、リスクをしょえばしょうほど、後になって必ず、いい夢見れるなあて思って。で乗り切る。

ま、でも、僕ほとんど悩まないんですよ。だからこの歳(40)になってもこうやって、下積みを続けてられるんだと思う。



自分は役者に向いてる、って思うことはありますか?
 実は僕は、役者に向いてないと思う。全然向いてない。役者として、すぐ泣ける人とかいるでしょ、そういう人から比べると真逆。演技下手だし、台本だって読むの早くない。

でも、だから続けてるのかもしれない。もし多分これがね、演技が簡単で台本読むのもぱぱっと覚えちゃって、喜怒哀楽もめちゃめちゃ簡単で、あ、なんだ俳優ってこんなもんなんだって思っちゃったら、多分もう俳優やめてる。
 だからサラリーマン辞めちゃったんじゃないですか。ちょっとやれば覚えちゃうし、営業行けばすぐに点数取るし、だから僕はあんまり面白くない。 僕歌得意なんだけどどうして歌手目指さないかっていうと、どこ行ってもうまいって言われるから、それでもう満足しちゃってる。

 でも今俳優の仕事っていうのは成功しないし、俳優の仕事自体が難しいし、演技簡単じゃないから、逆に僕にすごくあってる。難しくて。 一生やっても、多分演技で満足することはないと思うね。

(2002.11.12インタビュー)



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